全日本選手権。

全日本選手権。

広島森林公園の周回コースを7周回、86km。


私の全日本選手権は、
15位という結果で、
終了してしまいました。

私は、3周目までは、前方集団にいれたものの、

運悪く、月に一度の日に当たってしまったからか、

坂の途中で、血の気が一気に足りなくなってしまい、

視界が一度真っ黒に閉じてしまい、
走行不能になってしまいました。

レース直前、
木曜日の夕方辺りから、
「クラクラ感が、いつもより、キツイ。まずいぞ…。」と感じつつ、


ニラを食べたり、鉄分摂取も意識して、

なんとかレース当日の、貧血事前対策に努めていました。


「気持ちの作用も大きいはず…。」と、
「クラクラ感じるのも気のせい。」
「私は走れる!!走れないわけがない!!大丈夫(笑)!!」と、

思いっきり自分を洗脳して、

なるべく全て、忘れるようにして、
レースに参戦しました。


だって…。 ついに訪れた、
たった年に一度しかない、
大切な全日本選手権・ロードレースですものね…。


朝、起きても、血の気が足りず、下半身が鈍い感じ。

でも、全て、
「気持ちで乗り切る!!スイッチ入ったら、どうにでもなる!!」
と、一生懸命、洗脳し、
調子を忘れるようにしました。


レーススタート。
いつもは、心拍が上がり、足がパンパンになってくる走りだしなのに、

今回は、違う。何回か襲ってくる、クラクラ感。


かめたろうが、
「ペースが速いのは、2周我慢したら、
体が慣れる!!」と言っていたので、

その言葉だけを頼りに、
「全日本選手権だから、クラクラするだけ。」
「体が慣れるまで。体が慣れるまで」と、
言い聞かせて、走りました。



3段坂の、2段目。
ずっと持ち堪えて我慢していましたが、

ついに、視界が続かなくなり、

気がついたら、視界が真っ黒でした。

これ以上集団にいたら、マズイ。
何かを引き起こすラインまで、体がきてる・と、思いました。


集団が前に進んで行き、
私は一人きりに。


あまりの急なたちくらみに、
私はどうしていいか分からなくなり、

とりあえず、かめたろうに、頼ろう。

とりあえず、ここまでサポートしてもらっている
かめたろうのいる、ホームストレートまでは移動しないと、
申し訳なさすぎる…、と、

本当は、今すぐ頭を休めたかったのですが、

取り残された私は、一人で、移動を始めました。

まゆちゃんが一人で逃げ、
その次の集団にいた私。

そこから離脱して、後ろを覗き込んでも、
だれも、来ない。

一人きりで、移動。


しかし…。

一人きりで走行している私にさえ、
たくさんの応援の声を掛けて頂き、

かなり、勇気づけられました。


そんな応援に重なって感じるのが、
今までの経緯。
皆の顔が、どんどん浮かびます。


これがなかったら、
こんな意識の薄い中、走行できなかったと思います。


クラクラするから、
一踏み・一踏みが、物凄く辛いのだけど
せめて、ホームストレートまでは止めれない…。

必死でした。


ホームストレートでは、
集団にいなかった私を、パンクと思ったみたいで、

かめたろうが、ホイールを2本かがけて
待ってくれていました。

「続かなくて、千切れた」と判断したわけではなく、
「パンクしたんだ」と判断してくれた事が
無性に嬉しくて、

私を信じてくれていたんだという事が、
本当に嬉しくて、

それと、今、私が辛いのも、きっと理解してくれているはず。
それなら一人じゃない。走りたい。

こうなったら、
どうせ千切れた一人ぼっち走行だし、
本当にぶっ倒れるまで、走ろうって思いました。

ここで止めないからこそ、私が惚れこんだ、
「クラブ☆シルベスト」なんだ。
言い聞かせて、ホームストレートをそのまま通過しました。


いつも私が頼りにしている人も、

「あきらめた時点で、レースは終わる。
 あきらめるまでは、何が起こるか分からない。」

こう、教えてくれているのですもの…。



しかし、
気を抜くと遠のいていきそうな、視界。

今すぐ目を閉じたら、
どんなに楽になれるか…、と、何回も思いました。
しっかり意識を持つのが、辛かった…。


根性つける、いい練習になる、と言い聞かせました。


大袈裟かも知れなくて、すみません(笑)

全日本選手権じゃなかったら、
ここまでしていないなっていう位、辛かった(笑)!!


そのまま、もう4周目も、一人。
5周目に入ろうとした時、後ろから、
集団がやってきました。

この集団には、レース友人もいて、
ムードメーカーもいて、
少し気分がラクになりました。

何か、体調に変化が訪れたら離脱しよう。

そう決めて、この集団にお邪魔する事にしました。

そうして、ゴール。

かめたろうが褒めてくれて、
らりえちゃん達や、マリーさん達が褒めてくれて、
梅田店で出会ったお客様達が、かなり力強い声で、
声援もかけて下さって、
私は、もったいないくらい贅沢な瞬間を、頂きました。

あの状況から、
完走できるとは、思っていなかったです(笑)


1周目から、逃げて、逃げ切ったまゆちゃん。
まゆちゃんを追い上げた、りえさんと西さん。
最後まであきらめなかったつばさちゃん。

カッコイイと思いました。


私は、足がなかったとか、
心拍が続かなかったという次元まで
今回、
持っていけなかったのですが、

皆と一緒にいれた前半、2周半の中でも、
感じる事はたくさんありました。

やはり、ローディーは、
背中と足で会話できるものだと、
本当に強い選手達との背中と足での会話も、

とても心地よいものでした。


まだ、諦めたくありません。
次に向かって、這い上がっていきます072.gif
頑張りたいです047.gif

まだ、あの状況から、
できそうになかった完走という小さな目標達成があるから、

今、私を奮い立たせてくれているのを感じると、

やっぱり頑張ってよかったなと、思います。

皆様の背中押しがなかったら、
気持ちの面で負けていたと思います。

指導、ご声援、応援、サポート…。
本当に、本当に、
ありがとうございました。
by kamejirou3 | 2010-06-28 06:50

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